変数を学ぶ
ここでは変数について学びます。変数とは一時的に任意の値を入れておく仕組みです。 変数の値に何が入っているか分かるように常にprint文で出力し確認してみます。 下記のようなファイルを準備してください。
python
- project
- chapter1
- Variable1.py
変数を宣言する
文字列が入る文字列型や整数が入る整数型など変数には多くの型が存在します。
これまでJavaなどを学んできた人は String text = "Hello";
といったように始めにどんな型で変数を
宣言するか指定していたと思います。しかしPythonの世界では文字列や整数を表現する型を最初に宣言しません。
後にどんな値が入るかで型が決まります。以下に例を出しました。
# -*- coding: utf-8 -*-
#文字列の宣言
text = "Hello" #文字列の変数になる
#整数の宣言
age = 21 #整数の変数になる
#浮動小数点の宣言
circle = 3.14 #浮動小数点の変数になる
これらをprint文で出力してみます。変数をprintする時は""で囲みません。””で囲まれたものは全て文字列になってしまうためです。
# -*- coding: utf-8 -*-
#文字列の宣言
text = "Hello" #文字列の変数になる
#整数の宣言
age = 21 #整数の変数になる
#浮動小数点の宣言
circle = 3.14 #浮動小数点の変数になる
print(text)
print(age)
print(circle)
結果それぞれの変数が出力されたと思います。
Hello
21
3.14
練習
次のような変数を宣言し画面に出力してください。Variable2.pyというファイルを作成し、そこに書き込んでください。
- 文字列型の変数を宣言し、それを出力してください(例:Kyohei)
- 整数型の変数を宣言し、それを出力してください(例:22)
- 浮動小数点の変数を宣言し、それを出力してください(例:22.98)
変数の型を調べる
Pythonでは変数の型を宣言しないため、途中でどんな型になっているか分からくなることがあります。どんな型が分からなくなった時に type()という関数を使用し、型を調べる事ができます。Variable3.pyというファイルを作成し、以下のコードを記述してください。
# -*- coding: utf-8 -*-
#文字列の宣言
text = "Hello" #文字列の変数になる
#整数の宣言
age = 21 #整数の変数になる
#浮動小数点の宣言
circle = 3.14 #浮動小数点の変数になる
typeで型を調べ、printで出力してみます。
# -*- coding: utf-8 -*-
#文字列の宣言
text = "Hello" #文字列の変数になる
#整数の宣言
age = 21 #整数の変数になる
#浮動小数点の宣言
circle = 3.14 #浮動小数点の変数になる
print(type(text))
print(type(age))
print(type(circle))
下記のように型の名前が出力されれば成功です。
<class 'str'>
<class 'int'>
<class 'float'>
型名 | 内容 |
---|---|
str | 文字列 |
int | 整数 |
float | 浮動小数点 |
練習
Variable4.pyを作成し以下のように記述してください。
# -*- coding: utf-8 -*-
text = "Hello"
age = 21
circle = 3.14
school = "Ishinomaki"
height = 132.1
weight = 35.99
address = "Miyagi pref Ishinomaki City Japan"
code = 999
全ての変数の型をチェックしてください。
文字列を使いこなす
文字列について解説します。新たにVariable5.pyを作成し、以下のコードを記述しましょう。
# -*- coding: utf-8 -*-
text = "Hello"
print(text)
文字列の連結
文字列の変数同士を連結することができます。
# -*- coding: utf-8 -*-
text = "Hello"
text2 = "World"
text3 = text + text2
print(text3)
文字列への変換
違った型で宣言した変数を文字列に変換することができます。Variable6.pyを作成し、そこに書きましょう。
# -*- coding: utf-8 -*-
age = 22
age_str = str(age)
print(age_str)
数値を使いこなす
数値について解説します。新たにVariable7.pyを作成し、以下のコードを記述しましょう。
# -*- coding: utf-8 -*-
number = 22
print(number)
四則演算
数値(整数や浮動小数点)の四則演算(加算・減算・乗算・除算)をしてみます。Variable8.pyを作成し、そこに書きましょう。
# -*- coding: utf-8 -*-
number = 100
number2 = number + 10 # 加算(足し算)
number3 = number - 10 # 減算(引き算)
number4 = number * 10 # 乗算(掛け算)
number5 = number / 10 # 除算(割り算)
print(number2)
print(number3)
print(number4)
print(number5)
#型もチェックしてみます
print(type(number2))
print(type(number3))
print(type(number4))
print(type(number5))
整数への変換
文字列で宣言していた変数を整数へ変換してみます。Variable9.pyを作成し、そこに書きましょう。
# -*- coding: utf-8 -*-
age = "22"
age = int(age)
print(type(age))
浮動小数点への変換
文字列で宣言していた変数を浮動小数点へ変換してみます。Variable10.pyを作成し、そこに書きましょう。
# -*- coding: utf-8 -*-
age = "22"
age = float(age)
print(type(age))
練習
以下の練習を行ってください。必要なファイル名は横()で記述してあります。
- 文字列の変数を宣言し、それを出力してください。変数の内容は何でもかまいません(Variable11.py)
- 文字列になっているかtypeで調べてください。結果を出力してください(Variable11.py)
- 整数の変数を宣言し、それを出力してください。変数の内容は何でもかまいません(Variable12.py)
- 整数になっているかtypeで調べてください。結果を出力してください(Variable12.py)
- 浮動小数点の変数を宣言し、それを出力してください。変数の内容は何でもかまいません(Variable13.py)
- 浮動小数点になっているかtypeで調べてください。結果を出力してください(Variable13.py)
- 2つ以上の文字列の変数を宣言し、連結させた結果を出力してください。変数の内容は何でもかまいません(Variable14.py)
- 整数型と浮動小数点型の変数を宣言した後、それを文字列に変換しどんな型になっているか出力してください。変数の内容は何でもかまいません(Variable15.py)
- 2つ以上の整数の変数を宣言し、四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)を行い、その結果を出力してください。変数の内容は何でもかまいません(Variable16.py)
- 文字列型の変数("100")を宣言し、それを整数に変換しどんな型になっているか出力してください。変数の内容は何でもかまいません(Variable17.py)
- 2つ以上の浮動小数点の変数を宣言し、四則演算を行い連結させた結果を出力してください。変数の内容は何でもかまいません(Variable18.py)
- 文字列型の変数("100.789")を宣言し、、それを浮動小数点に変換しどんな型になっているか出力してください。変数の内容は何でもかまいません(Variable19.py)